ホームページよりも健康が気になるWebマスターの独り言

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肩こりのメカニズム

国民病ともいわれる「肩こり」。頭と首を支えている肩周辺の筋肉が疲労してあらわれる、「重い」「痛い」「はる」「こわばる」などの感覚を総称して「肩こり」と呼んでいます。

厚生労働省の国民生活基礎調査(平成25年)によると、日本人の体の不調を訴える自覚症状の中で、「肩こり」は男性で2位、女性で1位と上位をしめており、肩こり人口は年々増加していることがわかっています。中でも肩こりを訴える子どもが急増中。なぜ、肩こりの日本人はこれほどまでに多いのでしょう?
ここでは、肩こりのメカニズムについて紹介していきます。

肩こりになりやすい人体構造

肩こりの原因に深くかかわっている人体構造。人間の肩の骨、首の骨、筋肉に、どうして負担がかかるのか、理解を深めましょう。

人間の骨格が、肩こりをつくる?

人体は、背骨によって支えられています。
背骨は、頭蓋骨の下から骨盤まで、椎骨(ついこつ)と呼ばれる骨24個がつながっており、その部位によって「頸椎(けいつい)」「胸椎(きょうつい)」「腰椎(ようつい)」に分けられます。

これらの骨は一直線に連結しているのではなく、側面から見ると「ゆるやかなS字カーブ」を描いており、「生理的弯曲」といわれています。このS字カーブのおかげで人間は、うまくバランスを保ち、2本足で立つことができる仕組みになっているのです。
背骨の中でも、首の7つの骨「頸椎」は、肩こりと深い関係があります。

大きな負担がかかっている「首の骨」(頸椎)

頸椎は、胸椎と腰椎に比べて、前後左右・ねじるなど可動範囲の大きさが特徴です。
また頸椎は、重い「頭部」を支えるという役割もあります。人間の頭部の重量は、成人で3~4kgあるといわれています。これを支えながら前後左右に動くために、頸椎には常にかなりの負担がかかり続けています。その結果、頸椎を支える特定の筋肉に疲れがたまり、こりを引きおこしていきます。

「肩の関節」もまた、負担が大きい

肩関節は、動きが大きい点と重いものを支えている点が、頸椎と共通しています。
肩関節はそれぞれ左右7つの関節が連動して動きます。単独で動くほか、腕の動きにも対応して動きます。


そして、肩からつりさげられている重い「腕」を支えながら、さまざまな動きする結果、五十肩など肩関節の故障を引きおこします。肩関節も、頸椎同様に大きい負担がかかる部位なのです。

首・肩・腕をコントロールする「筋肉」

骨や関節以外で、人体を支えているのが筋肉です。

中でも首の筋肉には、骨格とともに重い頭部を支えながら、動きをコントロールするという役割があります。

また肩周辺の筋肉は、姿勢の維持と腕の動きに大きな役割を果たしています。

肩や首周辺には、「僧帽筋(そうぼうきん)」「三角筋」「肩甲拳筋(けんこうきょきん)」「棘上筋(きょくじょうきん)」「棘下筋(きょくかきん)」など、大小さまざまな筋肉があり、幾重にも重なって首や肩を支えています。

これらの筋肉には大きな負担がかかりやすく、筋肉に疲労がたまって肩こりがおこりやすくなっています。

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肩こりに最も深くかかわる「僧帽筋」

僧帽筋(そうぼうきん)は、肩こりと最も深く関わる筋肉といわれています。

重い頭の角度を保つだけでなく、上体をおこしている間、左右合わせて10Kgにもなるといわれる腕を支えているために、疲労がたまりやすい筋肉です。

特に、なで肩で筋力の弱い女性にとっては、とても疲労がたまりやすい筋肉といえます。

筋肉の不自然な収縮が、こりを生む原因

正しい姿勢は、骨格によってかたち作られますが、その姿勢を維持して各部の動きをコントロールしているのが筋肉です。首や肩周辺の筋肉には、あたりまえの姿勢や動きをとるだけでも大きな負担がかかり、疲労がたまりやすい仕組みになっています。

また、体を曲げる、伸ばすといった動きをスムーズに行うためには、筋肉を緊張させたり緩めたり、収縮と弛緩が交互に行われます。この筋肉の収縮と弛緩には、血管を縮めたりゆるめたりして血行を促し、筋肉に酸素を運ぶ役割もあります。

しかし、一定の姿勢を保つ時間が増えたり、悪い姿勢を保つことなどで、筋肉は収縮しつづけ疲労がたまっていきます。

肩こり増加は、現代社会の副産物

現代社会は情報化システムが進化し、コンピュータと無縁な生活は考えられない環境となりました。パソコン作業でおこる身体的疲労は、主に目・首・肩です。子どもの生活をみても、パソコンやゲームなどに費やす時間が増え、首・肩への負担が大きくなっているようです。

また、便利で快適になった生活への変化とともに、運動不足、生活習慣の乱れ、ストレスなどで、多くの人の慢性的な肩こりは避けられない状況になっています。

肩こりの原因は、大きくわけて2つ

肩こりの原因をみてみましょう。「病気が原因でない肩こり」と「病気が原因でおこる肩こり」という2つに分類することができます。

「病気が原因でない肩こり」のメカニズム

この肩こりの主な原因はズバリ、血流の悪さ、血行不良です。

悪い姿勢や体型、疲労やストレス、生活習慣や老化現象などによって、肩の筋肉が緊張し血行が悪くなると、筋肉に酸素や栄養が不足し、乳酸などの疲労物質が排出されずに蓄積されます。これを繰り返すごとに、筋肉は少しずつ硬い筋肉に変わっていきます。
これが、このタイプの肩こりがおこるメカニズムです。

ですから「病気が原因でない肩こり」は、血行を良くすることが症状改善のポイントとなります。私たちに圧倒的に多いのが、この「病気が原因でない肩こり」です。

肩こりのサイクル

【1】肩の筋肉が緊張⇒【2】血管の圧迫⇒【3】老廃物の生成・蓄積⇒【4】神経へ伝達⇒【5】痛みを認識(反射的に筋肉が収縮して再び【1】へ)⇒【1】

肩こりを放置しておくと、このような悪循環を繰り返してしまいます。このサイクルを断ち切ることが大事です。

「病気が原因でおこる肩こり」

一方「病気が原因でおこる肩こり」とは、病気があってその症状のひとつとしてあらわれる肩こりのことです。

重大な病気が原因となっているケースもありますので、「たかが肩こり」「たいしたことはない」と甘くみるのは禁物。取り返しのつかない段階まで病気が進行しないように、肩こりがつらいときは医師に診てもらい、原因を突き止めましょう。

肩こりと共に以下の症状があらわれたら、病気が原因の肩こりかもしれません。

1.肩こりの痛みが強いとき、痛みが増すとき
2.手がしびれるとき
3.力が入らないとき
4.肩から指まで冷たい感じがあるとき
5.頭痛がするとき
6.熱があるとき
7.息苦しいとき
8.胸部痛・背部痛があるとき

背骨や肩甲骨の疾患、心臓・肺・循環器系・内科系疾患、眼科疾患、うつなどの精神疾患などの可能性があります。早期の発見・治療が大事です。

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自分で肩こりの原因をチェックしよう

家庭で簡単にできる肩こりのチェック法があります。自分の肩こりは何が原因なのか、判断してみましょう。

ただし、正確な判断は専門医を受診することをおすすめします。これはあくまでも、簡単な判断法です。