多額の費用をかけてオリジナルのシステムを構築したはよいが、ほとんど使用していないという例もよくあります。ここではWebサイトのシステムを開発する際のちょっとしたコツを紹介します。
Webサイトシステム開発とは?
Webサイトシステム開発の業務内容には、例えば「お問い合わせフォーム」「ショッピングサイト」「会員登録システム」「CMS」などがあります。
オーダーメイドでシステム開発する場合は、制作代金が高くなることも多いので、制作に入る前にきちんとどういった機能を実装するのかを検討する必要があります。
当然、オーダーメイドで制作すると、自社に合った使い勝手のよいシステムが完成するので、Webサイト公開後の運営にも有効に活用することができます。
仕様変更は不具合の元になる
制作に入ってからの仕様変更は、開発期間が延びるだけではなく思わぬ不具合の原因となることもあります。例えば、ショッピングサイトを開発していたとします。開発終了間際になって、「買い物をしたお客様に対してポイントを付与できるように仕様を変更してくれ!」といった要望があります。
この場合、システムの設計を無理やり変えて新しい機能を実装しなければなりません。
こういったプログラムは業界で「スパゲッティコード」と呼ばれ、プログラムを見ても処理の流れがわかりにくくなってしまうという特徴があります。
運営後にちょっとした改造をする際にも、このスパゲッティコードの場合、プログラムに思わぬ時間がかかってしまうケースがあります。ゼロからプログラムを書き直したほうが早いというケースもあるくらいです。
オリジナルシステムのおすすめポイント
Webシステム開発に多数参加している方の経験、意見交換から、成功するオリジナルシステム開発のポイントを紹介したいと思います。
人の手間を減らす工夫をする!
これは、「毎日の作業を何とかしてコンピュータにさせることはできないか?」という発想です。
例えば、お問い合わせが届いているが毎日チェックするのは面倒なので、メールに転送するシステムにしようといった発想です。
他にも、お客様ごとの累計注文金額や注文回数を記録し、ダウンロードできるようなかたちにすると、いちいち担当者が注文状況を確認し、エクセルなどにデータを入力するという手間が省けます。
「使うかも?」という機能は付けない
機能を多くするとそれだけ制作代金も上がります。その上、多機能がゆえに使いにくいということもよくあることです。「こんな機能があったら便利かもしれない」程度の機能は、多くの場合ほとんど使われることはありません。
システム開発の初期段階は気持ちが盛り上がっていますので、「あんなこともこんなこともしたい!」というアイデアが出ますが、2日ほど時間を空けてみて、本当にその機能が必要かどうか、もう一度考えてみるとよいでしょう。
管理画面はダサくてもよいから使いやすく
自社の社員しか使わない管理画面の場合、多少はカッコ悪くてもよいので、使いやすいインターフェイスにすると作業効率が上がります。
例えば、「OK」ボタンを表示するのはとても効率的です。よく使うボタンは、できるだけ大きいものを配置しましょう。そうすると運用後のミスも少なくなります。